カタログECとは?ECサイトとの違いや機能を紹介 カタログECとは?ECサイトとの違いや機能を紹介

カタログECとは?
WEBカタログとの違いや機能を紹介

 

近年では、BtoB-ECサイトを立ち上げる企業が増加しており、

2020年度の市場調査ではBtoBのEC化率は33.5%であり、

今後も拡大していくと予想されます。


一方で、EC化に対応していない卸売業や製造業にとって、

カタログの存在は自社の商品を紹介する上でとても効果的であり、

特にサイズや色違いが多い製品の紹介においては、

未だ多くの企業がEC化せずにカタログを重宝しているのも事実です。



確かにBtoB-ECサイトは、カタログとは違い“購入機能”という

圧倒的に優れた機能が備わっているだけでなく、

下記のようなメリットを得る事ができます。

 

 ・受発注業務の効率化

 ・新規顧客獲得

 ・見積もり書作成の工数削減

 

これだけ見るとカタログよりECサイトが良いと思われますが、

現在カタログを重宝している企業にとってのBtoB-ECサイトは

以下のような課題があります。



課題
  • 構築、リニューアル費用の負担が大きい
  • サイトの運用方法が複雑で社員から使ってもらえない
  • カタログを使った発注に慣れ親しんだ既存顧客に使ってもらえない
  • 色違いやサイズ違いの商品を比較しにくい

 

こうした課題を解決するだけでなく

ECサイトのメリットもそのまま得ることができる

カタログECという新しいプラットフォームが誕生しています。

 

この記事では「カタログEC」とは何か、

従来のECサイトと何が違うのか詳しく紹介します。

BtoB-ECサイトの構築を検討している方は是非ご覧ください。

カタログECとは?


「カタログEC」と聞いても、

ECサイトなのかWEBカタログなのかわかりにくいと思いますが、

“カタログの優れた閲覧性を備えたECサイト”であると言えます。

その理由について詳しくご紹介します。

WEBカタログとは?

WEBカタログとは、

紙の冊子カタログをPDF化したPDF版カタログと違い、

クリックできるリンクテキストを加える機能や、

付箋機能、キーワード検索機能などを加えた、

電子カタログ(デジタルカタログ)のことです。

 

ECサイトとは?

ECサイトとは商品やサービスを、

インターネット上で販売するためのウェブサイトのことです。

例えば、多種多様な家具を扱う「ニトリ公式通販」といった、

BtoC向け(一般ユーザー向け)のECサイトだけでなく、

BtoB向け(法人向け)にPC周辺機器を販売する「富士通 WEBMART」など、

幅広い業界においてECサイトが活用されています。

 

カタログECは次世代版のECサイト

カタログECとは、前述したWEBカタログとECサイト両方のメリットを備えた、

言わば“次世代版ECサイト”と呼べる新しいプラットフォームのことです。

 

ECサイトといえばAmazonのようなサイトが想像しやすいかと思いますが、

商品によっては紙の冊子カタログの方が見やすいと感じた事はありませんか?

 

例えば、家具を販売するECサイトでは、

色違いやサイズ違いの商品を見たくなったら、

関連商品の欄からラインナップ1つ1つを確認しますが、

カタログでは表形式で掲載されているため、

一目でバリエーションを確認することができます。

 

例としてニトリのWEBカタログが挙げられます。

 

このようにカラーバリエーションや形式が一目で確認できるため、

カタログ形式の商品紹介が適していることがわかります。

 

一般的なECサイトによる商品紹介ページとして、

ニトリと同じく家具用品を取り扱うLOWYAを例にご紹介します。

引用:LOWYA「調理器具収納付き食器棚 キッチンボード」

この商品紹介ページでは下にスクロールしていくことで、

カラーバリエーションやサイズ違いの商品を確認することができるため、

一目で確認することが難しいことがわかります。

 

家具の他にも、建築資材や工業製品、オフィス用品など

SKU(在庫管理上の最小の品目数を数える単位)が豊富な

商材においてカタログが適しているケースが多いです。

 

カタログで閲覧させたいけどECサイトの機能も持たせたい

そんなときに最適なのがカタログEC」と言えます。

カタログECの特徴


カタログECの最大の特徴は、

カタログのデザイン性を持ったECサイトとして

活用することができるところです。

 

このカタログECはまだ世に浸透していない

新しいプラットフォームなので事例が少ないですが、

近い例として、マルエツのWEBカタログがあります。

引用:マルエツ「おすすめ商品のカタログ」

このWEBカタログにはカートボタンがついており、

そのまま商品を購入することができます。

 

ただし、カタログECではこれに加えて

商品検索機能や関連画像の表示など多くの機能がプラスされていますので、

あくまでイメージとしてご参考にして下さい。

 

次に、カタログECを導入するメリットや、

従来のECサイトとの違いについて解説します。

 

カタログECのメリット

カタログECには以下のようなメリットが挙げられます。

 

メリット
  • 従来版ECサイトより構築コストが圧倒的に低い
  • コーディングの知識無しでデザイン変更が可能
  • 紙/WEBカタログがあれば商品登録作業が不要
  • カタログ印刷機能で営業資料として活用可能
  • 一覧性の高い商品紹介をスクロール無しで訴求可能
  • 従来のECサイトよりページ表示速度が早い

 

上記で挙げたもの以外にも多くのメリットがありますが、

どれも従来のECサイトでは実現が難しいものです。

 

「受発注業務を効率化したい」

「今あるカタログを最大限に活用したい」

「新しいECサイト開設より、まずはカタログをEC化してみたい」

こういった要望を持った方に、おすすめできる新サービスと言えます。

従来版ECサイトとカタログECの比較

WEBカタログとの違いを下記の表にまとめました。

項目 従来版ECサイト カタログEC

導入コスト/導入期間

閲覧性

操作性

情報量

受発注業務の効率

個別カスタマイズ対応

SNSとの相性

カタログECでは従来版ECサイトよりも費用を抑えて導入することができます。

また、紙・WEBカタログがあれば導入に伴う商品登録が不要なため、

圧倒的に導入コストが低いことが特徴です。

 

当然ながら一通りのECサイトの機能も備えており、

おすすめ関連商品の表示や検索機能なども充実しています。

 

まとめ


この記事ではカタログECの特徴について解説しました。

まだ浸透していないプラットフォームなので導入事例は多くありませんが、

カタログの活用方法にお悩みの方は検討すべきサービスと言えます。

引用:株式会社プロフィールド「SimplePage」

株式会社プロフィールドが提供する「SimplePage」は、

この記事でご紹介したカタログECの代表サービスです。

この記事で紹介しきれない機能がたくさんありますので、

気になる方はお問い合わせしてみることをおすすめします。